Article 2026/06/17

優勝で証明した「底力」——車いすアスリート山本拓海選手と、彼を支えるストリートブランドの話

優勝で証明した「底力」——車いすアスリート山本拓海選手と、彼を支えるストリートブランドの話

スポーツとストリートカルチャーが交差する瞬間に、思わず目が向いてしまう季節があります。

2026年6月、石川・金沢で開催されたWPA公認の『第37回日本パラ陸上競技選手権大会』で、ひとりのアスリートが400mの頂点に立ちました。

「XLARGE」「X-girl」「MILKFED.」といったストリートブランドを擁するビーズインターナショナルの社員アスリート、山本拓海選手(車いす陸上・T34クラス)のことです。

◆◇ストリートカルチャーの会社が支えるアスリートの今

山本選手は2000年生まれ、神奈川県出身の25歳。

小学2年生から陸上を始め、中学3年生で競技用の車いすレーサーに乗りはじめたという生粋のトラックアスリートです。

2017年には高校3年生でWPA公認大会に初出場し、同年にはアジアユースパラ陸上競技大会(ドバイ)で日本代表として国際舞台を経験。

現在はビーズインターナショナルと契約した「第1号パラアスリート社員」として所属しており、ストリートカルチャーをスポーツの世界にも広げるというブランドの姿勢を体現するような存在です。

服やスタイルが「誰かの生き方を映す鏡」だとするなら、山本選手の走りもまた、ブランドが大切にしてきたカルチャーの一部と言えるかもしれません。

◆◇「底力が上がっている」——2026年シーズン、自己ベスト更新ラッシュの真っ只中で

今大会での山本選手の記録は400m・56秒11。

自己ベスト更新とはならなかったものの、優勝を手にしました。

本人のコメントには「今シーズンは開幕から調子が良く、100m・200m・400m・800m全ての種目で自己ベストを更新できています」とあり、2026年はジャパンパラ陸上競技大会でも100m・200m・400m・800mの全種目を制するなど、まさに充実のシーズンを送っています。

「タイム的に確実に底力が上がっているのを実感できた走りでした」という言葉には、積み重ねてきた練習への確かな手応えがにじんでいます。

令和5年度・令和6年度と2年連続で神奈川県スポーツ優秀選手表彰を受賞するなど、競技実績はじわじわと輝きを増しています。

次の大きな目標として見据えるのは、日本記録の更新と2028年ロサンゼルスパラリンピックへの出場です。

◆◇スポーツを「遠くの話」にしない、ブランドとアスリートの関係

ファッションブランドがアスリートを社員として迎え、競技に専念できる環境をつくるという取り組みは、ストリートカルチャーが本来もつ「枠を超える精神」をそのまま体現しているような気がします。

スポーツ観戦の秋に向けて、着る服やブランドが応援するアスリートを知ることが、日常に小さな熱量をプラスしてくれるかもしれません。

まとめ

山本選手の次なる挑戦とビーズインターナショナルのブランド情報は、公式サイトでご覧いただけます。

夏から秋にかけて続くシーズンの中で、彼のレースにぜひ注目してみてください。

公式リンク

・ブランド公式サイト:ビーズインターナショナル

・公式オンラインストア:CALIF

・ブランド一覧:ブランドリスト

注釈

[1] 第37回日本パラ陸上競技選手権大会はWPA(世界パラ陸上競技連盟)公認大会。

2026年6月13日・14日、石川県西部緑地公園陸上競技場にて開催。

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