時計の精密さを求める世界では、225年前のあの発明が今も語り継がれています。
1801年に特許を取得した「トゥールビヨン」——重力の影響を補正し、時計の精度を革命的に高めた機構です。
この秋、ブレゲがその歴史的な発明を祝う新作たちを世に送り出しました。

◆◇時計史上、最も複雑で美しい機構との再会
225年前、フランスの天才時計師アブラアン-ルイ・ブレゲが生み出したトゥールビヨン。
重力に揺さぶられるテンプ(調速機)を回転させ続けることで、あらゆる姿勢での誤差を補正する——当時は信じられないほど革新的な発明でした。
その後、ブレゲ・マニュファクチュールは、この機構の可能性を絶えず追求し、現代にも通用する高精度を求め続けてきたのです。
今回、その225周年を記念して発表されたのが『クラシック トゥールビヨン 7357』。
1989年に復活した伝説のモデル「Ref.3350」の直系の子孫で、プラチナとブレゲゴールドの2種類が展開されています。
搭載されるキャリバー187Bは、歴史的な振動数2.5Hz(毎時18,000回)を保ちながらも、最新の技術で最適化されました。
耐磁性を高めるためにゴールド製の針を採用し、シリコン製アンクル入りのニヴァクロン製ブレゲひげゼンマイで精度を極限まで引き上げています。
◆◇天文学と時計が交わる、知的な美しさ
もう一つ、2025年の創業250周年記念から続く『クラシック トゥールビヨン シデラル 7255』は、ブレゲが初めて搭載したフライング・トゥールビヨンを擁する傑作です。
プラチナのケースにブラックのグラン・フー エナメル・アベンチュリン文字盤を合わせ、天文学への深い向学心を表現しています。
アブラアン-ルイ・ブレゲ自身が科学アカデミーの委員であり、パリ経度委員会に携わっていた背景から、トゥールビヨンという名前すら「回転する天体」を意味する天文用語に由来しているのです。
ゴールド製のチャプターリングはブラックで彩られ、ロジウム仕上げのブレゲゴールド製ブリッジが、裏側から見える50時間パワーリザーブのムーブメント全体を引き立てます。
限定50本という希少性も、コレクターの心を掴む要素です。

◆◇機械式時計の奥深さを知る、大人へ
時計好きなら一度は目にしたい——そんな存在がブレゲのトゥールビヨン。
複雑さと簡潔さが共存する設計は、大切な人へのギフトにも、自分へのロングラン投資にも選びたくなる一本です。
ケースバックから回転するトゥールビヨンを眺めるたび、225年の歴史と職人の手技が呼び起こされるはず。


まとめ
ブレゲが今秋発表したトゥールビヨン3モデルは、単なる高級時計ではなく、時計製造の未来を形作った発明そのもの。
詳細や価格については、ブレゲの公式サイトでご確認ください。
公式リンク
・公式サイト:Breguet([ブレゲ)]
注釈
[1] トゥールビヨン:調速機を常に回転させ、重力による精度低下を補正する機構。
1801年6月26日にブレゲが特許を取得。
[2] ブレゲ・シール:ブレゲ・マニュファクチュールの品質と工芸性を証明する認証マーク。
厳しい基準をクリアした時計のみに付与される。
[3] グラン・フー エナメル:高温焼成による深みのある色合いと光沢が特徴の、最高峰の琺瑯技術。