物価高や先の見えない日常のなかで、せめてメイクと向き合う時間だけはストレスなく過ごしたい——そんな気持ち、最近なんとなく芽生えていませんか。
日本最大のコスメ・美容の総合サイト「@cosme」に毎月約9万件寄せられる購入品クチコミのデータから、2026年4月に浮かび上がってきたばかりのトレンドの兆しが、ニュースレター「@cosmeのトレンドの芽」として発信されています。
累計クチコミ数が約2,400万件にのぼる膨大なリアルな声だからこそ、まだ表面化していない「次の空気」がつかめるかもしれません。

◆◇「ストレスゼロ」と「疲れ顔」対策——今のコスメに求められているもの
忙しい朝にするするとアイラインが引けたとき、思わず「これでいい」と感じた経験はないでしょうか。
今回のクチコミ分析で「ストレスゼロ」というワードが前月比3.5倍に急増しており、使用感のよさそのものをストレスのなさで表現する声が目立ち始めています。
「するする描けてまぶたに引っかからない」「カールが下がってきてもくっつかない」——そんなクチコミは、肌にも心にも余分な負荷をかけないアイテムが、今の時代のひとつの選択軸になってきていることを示唆しています。
同時に、「疲れ顔」対策への関心も前年同月比1.8倍に伸長しています。
長時間労働や睡眠不足が続いても顔の印象を保ちたい、崩れたメイクをさっと整えるだけでお疲れ顔を吹き飛ばしたい、という声がスキンケア・ベースメイク双方のクチコミに広がっており、リカバリーへの意識が美容の文脈にも確かに浸透し始めています。
◆◇「肌ノイズ」をなくしたい・「知性」を纏うメイクへ——ベースとリップの新潮流
ベースメイクのキーワードとして「肌ノイズ」という言葉の出現率が前年同月比3.5倍に増加し、「均一感」への言及も前月比2.2倍に伸びています。
毛穴・色むら・凹凸といった個別の悩みをひとまとめに「ノイズ」と捉え、そのノイズを取り除いた均一な肌を目指す意識が広まっていることがうかがえます。
コントロールカラーの選び方にも変化があり、透明感のためのラベンダー・ブルー系から、赤みや色むらのカバーを意識したイエロー・グリーン系へとシフトする人が増えているようです。
リップやアイメイクでは「やりすぎ感」というワードが前月比2倍に増え、そこに重なるかたちで「知性」という新しい表現も登場しています。
素の肌や唇の色を活かしながら淡く仕上げる「ミュートメイク」の流れを引き継ぎつつ、単に薄くするのではなく「自分がこうありたい」という意志をメイクで表現したい気持ちが、このワードの背景にあるのかもしれません。
デイリーにも使いやすく、でも手を抜いていない——そんなバランスを探している方には、今のクチコミの傾向がひとつのヒントになりそうです。

◆◇梅雨・夏前に知っておきたい、ネックケアとヘアケアの「先どり」習慣
これからの蒸し暑い季節を前に、クチコミで注目度が高まっているのがネックケアと「落として整える」ヘアケアです。
スティックタイプやローラー一体型など手軽なアイテムの登場をきっかけに「首専用」というワードが前月比3.5倍に急伸しており、20代からのクチコミも見られることから、エイジングケアに限らない日常習慣として広がりつつあります。
ヘアケア面では「皮膜毛」「プレシャン」「ヘアスクラブ」などリセット系のワードへの関心が高まっており、梅雨のべたつきやまとまりのなさに備えて、まずしっかり落とすというアプローチに目が向いています。
頭皮ケアへの関心の高さは、@cosme TOKYOの5月頭皮ケアアイテム売り上げランキングにも表れており、スキンケア発想の頭皮用美容液や長年支持されるヘッドスクラブなどが上位にランクインしています。


まとめ
「ストレスゼロ」「肌ノイズ」「知性」——言葉ひとつひとつに、今を生きる人たちの美容への向き合い方がにじんでいる気がします。
ニュースレター「@cosmeのトレンドの芽」の詳細は、@cosmeの公式サイトで確認できますので、次のコスメ選びの参考にしてみてください。
公式リンク
・公式サイト:@cosme
注釈
[1] 「皮膜毛」:ヘアケア製品やスタイリング剤に含まれるシリコーン・ポリマー・油脂などが髪の表面に過剰蓄積した状態。
シャンプーの泡立ちにくさや髪の乾きにくさを引き起こします。
[2] 「プレシャン」:プレシャンプーの略。
通常のシャンプー前に髪・頭皮の汚れをリセットする下準備、またはその専用アイテムを指します。
[3] ピックアップキーワードはN数が少ない「兆し」を捉えたもので、全体的なトレンドを示すものではありません(@cosme注記より)。