世界保健機関(WHO)のデータによると、若者の5人に4人が推奨レベルの身体活動を満たせていないといいます。
その背景に「生理への不安」が潜んでいるとしたら——そう気づかせてくれる取り組みが、国際的な舞台でいま注目を集めています。
国際オリンピック委員会(IOC)とWHOが共同で推進するグローバルキャンペーン「Let's Move」に、日本発の生理×スポーツ教育プロジェクトが参画することになりました。

◆◇「生理だから休む」をなくしたい——日本発の教育プロジェクトが世界へ
1年は52週。
そのうち約12週、生理とそれに伴う体調の変化が訪れる——これは、スポーツに取り組む女子学生にとって決して小さくない現実です。
「正しい情報がない」「相談できる人がいない」という声に向き合い続けてきたのが、「1252プロジェクト」です。
学校や自治体と連携したワークショップを通じて、女子学生だけでなく男子学生・指導者・保護者にも生理とスポーツに関する正しい知識を届けてきたこのプロジェクトは、IOCが実施する「Ignite365 Award」においてアジアで唯一選出された、日本発の実装型プロジェクトでもあります。
横浜市・JOCとの共催イベントや、EXPO2025大阪・関西万博での実施実績も持つなど、その活動は着実に広がりを見せてきました。
◆◇「You Can Do This!」——自分の身体を知ることが、最初の一歩になる
IOCとWHOが2023年より共同で推進する「Let's Move」キャンペーンの2026年テーマは、「You Can Do This! Let's Move」。
オリンピックデー(6月23日)を起点に、世界150以上のイベントが展開される予定で、2025年には世界1,700万人が運動に参加し、エンゲージメント総数が2億2,000万人以上に達したという実績があります。
「自己不信を持つ若者が最初の一歩を踏み出す」ことを後押しするこのメッセージは、自分の身体を正しく知ることで若者がスポーツに自信を持って向き合える環境づくりを掲げる1252プロジェクトの理念と深く重なるものがあります。
オリンピックデーにあわせた国内発信を皮切りに、学校・自治体・スポーツ団体などと連携したワークショップが「Let's Move」の枠組みのもとで順次実施される予定で、若者の運動参加と自己肯定感の向上を支援することが目指されています。

◆◇スポーツと向き合う若い世代、そして関わる大人すべてへ
部活動や習いごとでスポーツに関わるお子さんを持つ保護者の方、学校や地域でスポーツ指導に携わる方にも、ぜひ知ってほしい取り組みです。
生理に関する悩みを理由にスポーツから離れることなく、自分の身体と向き合いながら競技を続けられる環境は、女子学生だけでなく周囲の大人の理解があってこそ生まれるものだと感じます。
世界的なキャンペーンとともに広がろうとしているこの活動は、スポーツに関わるすべての人にとって、身近な「対話のきっかけ」になるかもしれません。


まとめ
「生理とスポーツ」という、これまで語られにくかったテーマに正面から向き合うこの活動が、国際的な枠組みの中で新たな一歩を踏み出そうとしています。
詳細やワークショップへの参加・問い合わせは、公式サイトからご確認いただけます。
公式リンク
・1252プロジェクト公式サイト:1252プロジェクト
・スポーツを止めるな 公式サイト:スポーツを止めるな
・IOC「Let's Move」公式サイト:Let's [Move]
・Instagram:@1252project
・1252プロジェクト紹介映像:YouTube
・トップアスリートの体験談「Talk up 1252」:YouTube
注釈
[1] WHOによると、世界の若者の5人に4人が推奨レベルの身体活動を満たせていないとされています(IOC「Let's Move」キャンペーン参照)。
[2] 「Ignite365 Award」は国際オリンピック委員会が実施するアワードで、1252プロジェクトは世界で選ばれた5つの革新的なスポーツ関連プロジェクトの一つとして表彰されています。
アジアからの受賞は唯一です。