Article 2026/06/22

部活と髪型、高校生の8割が「自分らしさに重要」と回答。でも3人に1人は理想に届いていない現実

部活と髪型、高校生の8割が「自分らしさに重要」と回答。でも3人に1人は理想に届いていない現実

部活に打ち込んでいたあの頃、髪型を自分で選んでいた記憶はあるでしょうか。

校則だけではなく、チームの空気や先輩の目線が、知らないうちに「今日の髪型」を決めていた——そんな経験を持つ方も少なくないかもしれません。

マンダムが2026年2月に実施した調査から、高校生の部活と髪型をめぐるリアルな実態が見えてきました。

◆◇8割の高校生が「髪型は自分らしさに重要」と感じている

部活動に所属する高校生500人を対象にしたインターネット調査では、実に82.0%が「髪型は自分らしさを表す上で重要」と回答しました。

ところが一方で、「今の髪型はやりたい髪型に近くない」と答えた生徒も32.0%にのぼっています。

自分を表現したい気持ちは確かにあるのに、それが日常の中で十分に発揮されていない現状が、数字からはっきりと浮かび上がります。

毎朝鏡の前で髪をまとめながら、「本当はこうしたいのに」と思ったことのある方には、この数字が他人事には感じられないのではないでしょうか。

◆◇「失敗が怖い」が校則を上回る、自己表現のリアルなハードル

「やりたい髪型に近づけない理由」として最も多かったのは「似合うか分からない」で51.1%。

次いで「失敗が怖い」が31.8%、「校則があるから」が26.8%と続きました。

注目したいのは、ルールよりも「失敗したくない」「周囲にどう見られるか」という内側の不安の方が上位に来ている点です。

さらに調査では、明文化されていない慣習の影響も明らかになりました。

「大会前だから切れなかった」「チームのために短くした」「前髪や後れ毛の扱いに暗黙のルールがあった」といった声が自由記述で多く寄せられ、運動部・文化部の区別なく、部活全体に似たような空気感が存在していることが示唆されています。

生徒の約3人に1人が「髪型は自分の好みよりも部の雰囲気を優先すべき」と感じているというデータも、この傾向を裏づけるものです。

教育社会学者の内田良教授(名古屋大学大学院)は、この構造をこう分析しています。

「前例踏襲が目的化すると、何も考えずに続ける状態が生まれやすく、校則や現場の雰囲気が変わりにくい土台になる」と指摘し、生徒自身も空気を読んで変化を避けることで、現状維持の空気が温存されていくと述べています。

◆◇「生徒は自己表現できている」と答えた教員との認識のずれ

同調査では、部活動の顧問を務める教員200人にも同様のアンケートを実施しています。

「生徒は髪型など見た目で自己表現できていると感じるか」という問いに、教員の57.5%が肯定的に回答した一方、「髪型の自由が制約されても特に影響はない」と答えた教員も46.0%にのぼりました。

生徒が感じている「理想との距離」と、教員が見ている「できている姿」の間には、同じ場所にいながらも認識のずれがある可能性があります。

このデータは、「変えよう」「変えるな」の二択ではなく、まずお互いの見え方を確かめることから始める必要を教えてくれているのかもしれません。

まとめ

部活と髪型という一見小さなテーマに、自己表現・校則・世代間認識のずれという現代の教育課題が凝縮されている——今回の調査はそのことを静かに伝えてくれます。

調査の詳細や、マンダムが取り組む「どう思う?部活ヘア」プロジェクトについては、特設サイトでより詳しく確認できます。

公式リンク

・特設サイト:どう思う?部活ヘア

・Instagram:@mandom_bukatsuhair

注釈

[1] 調査時期:2026年2月。

調査対象:部活動に所属する高校生500人/高校部活動の顧問を務める教員200人。

調査方法:インターネット調査。

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