Article 2026/06/22

シミはストレスでも加速する?日本皮膚科学会で注目の研究

シミはストレスでも加速する?日本皮膚科学会で注目の研究

日焼け対策はしているのに、なぜかシミが気になる——そんな経験はありませんか。

紫外線ケアだけでは防ぎきれないかもしれない、シミ形成の「もうひとつの要因」として、いま研究者たちが注目しているのが「ストレス」との関係です。

2026年6月に開催された第125回日本皮膚科学会総会で、シーボンがその研究成果を発表しました。

◆◇ストレスを感じるほど、シミができやすくなる可能性があるとしたら

シーボンの研究では、心理的ストレスを受けると副腎髄質から分泌される「アドレナリン」に着目しています。

正常ヒト表皮メラノサイト(メラニンをつくる細胞)に異なる濃度のアドレナリンを作用させたところ、細胞内のメラニン産生量が増加し、アドレナリン濃度が高くなるほど染色が濃くなることが確認されました。

さらに、メラニン産生に関わる酵素「チロシナーゼ」の活性も、アドレナリンの濃度依存的に増大することが判明しています。

つまり、ストレスを感じ続けることでアドレナリンが増え、それがメラニン産生を活性化させる——シミ形成を加速させる可能性があると、この研究は示唆しています。

スキンケアを丁寧に続けているのにシミが気になるという方にとって、肌だけでなく心のケアも見直すきっかけになるかもしれません。

◆◇「ストレス+紫外線」のダブル刺激が、シミにどう関わるのか

紫外線がシミの大きな要因であることは広く知られていますが、今回の研究ではさらに踏み込んだ検証が行われています。

心理的ストレスを受けながら紫外線を浴びた状態を想定した実験では、紫外線曝露の模倣とアドレナリン作用を同時に施した細胞が、単独の場合よりも濃く呈色することが確認されました。

チロシナーゼ活性においても、両方の刺激を組み合わせることで増大が確認されており、ストレスと紫外線が重なることでメラニン産生がさらに促進される可能性が示唆されています。

日焼け止めをこまめに塗り直す夏の外出や、バタバタとした日々が続く季節の変わり目——紫外線ケアを徹底しながらも、心への負担が重なりやすいシーンほど、肌への影響も蓄積しやすいのかもしれません。

シーボンは今後、慢性的な紫外線・ストレス刺激によるメラニン産生への影響や、周辺の角化細胞との関係性も含めて研究を深めていく方針です。

◆◇毎日のスキンケアと「心の状態」を、もう少し丁寧に見直したいと感じている方へ

紫外線対策をしながらも、知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでいる——現代の生活環境ではなかなか避けられない状況だからこそ、この研究結果は多くの方に響くはずです。

「肌と心はつながっている(皮脳同根)」という考えをベースに、約60年にわたって心理状態と皮膚の関係を研究し続けるシーボンの視点は、日常のスキンケアを見直すうえで新しい気づきをくれるものです。

まとめ

シミ予防の常識に「ストレスケア」という視点を加えてみると、毎日のケアの意味合いが少し変わってくるかもしれません。

研究の詳細や今後の続報は、シーボンの公式サイトからご確認いただけます。

公式リンク

・公式サイト:シーボン

・ビューティージャーナル:シーボン [ビューティージャーナル]

注釈

[1] 本記事の内容は、2026年6月11日〜14日開催の第125回日本皮膚科学会総会にて発表された研究成果に基づいています。

[2] 実験はいずれも細胞レベルでの研究であり、ヒトへの直接的な効果・効能を保証するものではありません。

[3] 2022年の日本皮膚科学会総会での先行報告(アドレナリン作用とメラニン産生促進の関連)を踏まえた発展研究です。

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