
溶ける針で美容成分を届ける、という発想が、こんなにも形を変えてきたことに驚きました。コスメディ製薬株式会社が2008年に世界で初めて[1]製品化したマイクロニードル化粧品は、11月12日の「マイクロニードル化粧品の日」で誕生から18年を迎えます。同社は独自のマイクロニードル技術を、「貼る」から「塗る」「注入」へと進化させてきました。
2026年6月の報道では、国内ニードルコスメ市場が2026年に260億円規模に達する見通しとの予測も示されています[2]。同社が生み出したマイクロニードル化粧品の市場は、18年を経た今も成長を続けています。
◆◇2008年、目元に「貼る」ところから始まった

コスメディ製薬は、TTS(経皮吸収治療)の研究開発を進める中で、ヒアルロン酸などをニードルそのものの素材とし、肌の水分で溶ける「溶解型マイクロニードル」を開発しました。細く短い先端部をコニーデ型の土台で支える独自の「富士山ニードル」により、ニードルが皮膚の最外層である角質層に挿入され、留まることを可能にしています。2008年、これをシート状のパッチに並べ、目元などに貼って使う「貼る」マイクロニードル化粧品が誕生しました。
その後、さまざまな肌悩みやエイジングケア[3]のニーズに応えながら、リップケアや頭皮用など使用部位や用途が広がりました。2023年には、三重らせんコラーゲンとヒアルロン酸を共存させたマイクロニードルも開発し、コラーゲンの分解を70%抑制[4]することを確認しています。
目元のスポットケアから始まった技術が、使う場所や悩みに合わせて少しずつ形を変えてきた歩みに、ものづくりの積み重ねを感じます。
◆◇全顔に「塗る」タウリン結晶と、ノックで届ける「注入」

2023年に誕生した「タウリン結晶マイクロニードル」は、皮膚中の成分タウリンを微細な針状に結晶化し、ニードル内に美容成分などを内包できる技術です[5]。液剤やクリームに分散・配合でき、肌に塗ると角質層まで入り、肌の水分で溶けて内包した美容成分を届けます。顔全体に手軽に使える「塗る」マイクロニードルとして、2026年11月2日(月)には、この技術を約1億本[6]配合した『メルニー ポジティブスキンマスク 水分補給』が発売されます。
2026年には、医療機器の開発で培った技術を応用した「完全中空型マイクロニードル」も開発しました。74本すべてのニードル内部が空洞で、肌に当ててノックすると、一つひとつのニードルから美容成分などの溶液を角質層[7]へジェット式に届けます。顔用は長さ200μm、頭皮用は600μmの2タイプがあり、頭皮用は毛髪がある状態でも溶液を届けられるよう設計されています。
「貼る」から「塗る」へと手軽になったことで、マイクロニードルがぐっと身近なスキンケアになったと感じます。
◆◇“いい皮膚”の日に、これからの美容を思う
「マイクロニードル化粧品の日」は、同社がマイクロニードル化粧品を上市した日で、「いい皮膚」の語呂合わせにもなっています。貼るから塗る、そして注入へ。新しい技術がこれからどんなスキンケアを生み出していくのか、楽しみに見守りたくなります。
まとめ
「貼る」から「塗る」「注入」へと進化してきた、コスメディ製薬のマイクロニードル化粧品の歩みです。技術や会社の情報は、コスメディ製薬のサイトで確認してみてください。
公式リンク
・コスメディ製薬:コーポレートサイト
・コスメディ製薬 コラーゲンニードルの発表(2023年9月1日):プレスリリース
注釈
[1] 公益社団法人 日本薬剤学会発行 学会誌『薬剤学』第69巻第4号(2009年)pp.272~276「マイクロニードル製品化への道程」より
[2] 「週刊粧業」2026年6月15日号(第3488号)富士経済への取材に基づく国内ニードルコスメ市場の2026年市場規模予測より引用
[3] 年齢に応じたお手入れのこと
[4] コラーゲン単独配合との比較:プロテアーゼによるコラーゲンの分解について、ヒアルロン酸との同時配合で70%の抑制を確認(当社研究資料より:2023年9月1日発表)
[5] 世界初/日本初、タウリンを針状結晶化したマイクロニードル技術 2025年12月調査 TPCマーケティングリサーチ株式会社調べ
[6] 1枚/美容液30mLあたり、当社調べ
[7] 角質層まで