Article 2026/07/16

北海道余市のケルナーが日本最高位に。北海道ワインが日本ワインコンクール2026でグランドゴールド賞

北海道余市のケルナーが日本最高位に。北海道ワインが日本ワインコンクール2026でグランドゴールド賞

特別な夜のテーブルに、北海道の風土がそのままグラスに注がれたような一本を選びたい——そんな夜にこそ手に取ってほしいワインの話です。

2026年7月15日に結果が発表された「JAPAN WINE COMPETITION(日本ワインコンクール)2026」で、北海道小樽市のワイナリーが最高位のグランドゴールド賞を含む計15アイテムで受賞を果たしました。

その背景には、農家とワイナリーが長年かけて育ててきた、北の大地ならではのテロワールがあります。

◆◇日本最高峰の評価を受けた、余市のケルナーとは

今回の受賞の中でも特に注目したいのが、日本ワインコンクール最高位「グランドゴールド賞」を獲得した『葡萄作りの匠 北島秀樹 ケルナー 2021』です。

北海道余市町の北島農園で収穫されたケルナー種を使用し、余市の豊かな陽光をたっぷり浴びた果実のポテンシャルを丁寧に引き出して醸造されています。

凛とした酸が心地よい緊張感を生み出しながら、ふくよかな果実味が静かに広がる余韻——白・辛口の750ml、希望小売価格2,992円というのも、日常から少し背伸びしたいときの一本として手が届きやすい価格帯です。

このグランドゴールド賞受賞は、同ワイナリーとして初めての快挙であり、余市町が日本を代表するワイン産地として本格的に世界と肩を並べる地へと成熟したことを物語っています。

葡萄農家の北島秀樹氏が1985年から北国の厳しい気候と向き合い、栽培技術の礎を築いてきた歴史も、このワインを語るうえで欠かせない文脈です。

農業としてのワイン造りを信じ続けてきた生産者と、その哲学を共に歩んできたワイナリーの二人三脚が、最高の形で結実した一本だといえるでしょう。

◆◇オレンジワインからロゼまで、今年の受賞ラインナップが幅広い

今回のコンクールでは、グランドゴールド賞のほかにも金賞2点・銀賞5点・銅賞7点が受賞し、合計15アイテムが名を連ねています。

なかでも注目したいのが、2026年から新設された「オレンジワイン部門」での金賞受賞作『鶴沼ピノ・グリ Orange 2023』。

北海道浦臼町の直轄農場「鶴沼ワイナリー」で1976年から育てられてきたピノ・グリ種を、果皮ごと醸して木樽で10か月熟成。

輝きのある橙色に、やさしいバニラ香と干しあんずを思わせるニュアンスが重なり、穏やかな渋みが全体をまとめ上げた750ml・2,992円の辛口です。

銀賞のロゼ部門最高賞に輝いた『ヴィンヤードブレンド ピノ・ノワール&ツヴァイゲルトロゼ 2024』は、北島農園と田﨑農園、余市町の二つの畑から届いたぶどうをセニエ法で醸造した限定3,700本の一品。

華やかな香りと果実味・酸味のバランスが際立つ上品なロゼで、希望小売価格は3,300円です。

どれも個性が異なるため、受賞ラインナップを飲み比べてみるのも楽しい過ごし方になりそうです。

◆◇大切な人と囲むテーブルに、北海道の風景をひとさじ

余市という土地の名前を知る人が増えてきた今、産地とつくり手の物語を知りながらグラスを傾ける時間は、旅先の記憶にも、誰かと過ごす特別な夜にも、静かに彩りを加えてくれます。

ワインを選ぶ基準が「産地や農家のストーリーで選びたい」と感じる方にとって、今回の受賞ラインナップはその入口としても、深みを増す一歩としても心に残りそうな一群です。

まとめ

北海道のワインへの興味が深まりつつある今、受賞ラインナップを入口に自分好みの一本を探してみるのも、休日のひそかな楽しみになるかもしれません。

詳細や購入については、公式サイトからご確認ください。

公式リンク

・公式サイト:北海道ワイン株式会社

・日本ワインコンクール公式:JAPAN WINE [COMPETITION]

注釈

[1] JAPAN WINE COMPETITION(日本ワインコンクール)は、国産ぶどうを100%使用した「日本ワイン」を対象とし、2003年から開催されている国内最大規模のワインコンクールです。

[2] PIWI品種とは、真菌(カビ)病への耐性を持ち、減農薬栽培の観点から世界的に注目されているぶどう品種群を指します。

[3] GI北海道とは、地理的表示(GI)制度のもと北海道産ぶどうを100%使用するなど一定の基準を満たしたワインに付与される認証です。

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