仕事帰りにふらっと立ち寄れる、あの小さな立ち飲み屋。
カウンター越しに見知らぬ誰かと乾杯して、名前も知らないまま笑い合えるあの空気が、好きな方もいるのではないでしょうか。
そんな文化を次の世代につなごうと、完全無料の立ち飲み・角打ちポータルサイト『すたんど by ME』の開発プロジェクトが、クラウドファンディングで動き始めています。

◆◇ある日、行きつけの店のシャッターが降りていた
帝国データバンクの調査によると、2024年の飲食店倒産を業態別で見たとき、「酒場、ビヤホール(居酒屋)」が212件と最多だったといいます(出典:帝国データバンク「飲食店の倒産動向調査(2024年)」[1])。
立ち飲み屋も、その例外ではありません。
広告費を捻出する余裕がなく、日々の営業をこなしながらSNSを更新し続けることも難しい——そうした構造的な課題を抱えたまま、多くの人に知られることなく静かに消えていく店が後を絶たないのが現状です。
週末の夕暮れどき、いつもの路地を曲がったら暖簾がなかった、という経験が刺さる方には、この現実がより身近に感じられるかもしれません。
◆◇「一人でも入れる?」の不安を、情報でほぐしてくれる場所
『すたんど by ME』が目指すのは、日本中の立ち飲み・角打ち情報をユーザーとともに育てていくポータルサイトです。
店舗もユーザーも掲載料・手数料は一切かからず、広告費の大きさで検索順位が変わらない「クリーンな評価」が大きな特徴のひとつ。
資本力ではなく、その店に通う人たちの愛と記録だけが、サイト上の評価を動かしていく仕組みになっています。
もうひとつ心強いのが、初期状態から全国のデータを備えているという点です。
「キャッシュオンって何?」「一人でも入りやすい?」「予算感はどのくらい?」——初めての店の前で少し足がすくむ、あの感覚を、店の独自ルールや予算感を可視化することでやさしくほぐしてくれます。
ユーザーが訪問記録「飲ミ活」として情報を持ち寄ることで、データベースが生きたガイドとして育っていくイメージです。

◆◇立ち飲みをもっと気軽に楽しみたい方へ
クラウドファンディングは「READYFOR」にて2026年7月6日から8月15日まで募集中で、目標金額は150万円(All-or-Nothing方式)です。
集まった支援金は、大阪・東京・名古屋・福岡・京都の5都市を中心に100軒以上の店情報を手作業でリサーチする費用と、立ち飲みの魅力を伝えるコンテンツ制作に充てられる予定で、クラウドファンディング終了から1ヶ月以内のサービス正式公開を目指しています。
仕事帰りや週末にふらっと立ち寄れる一軒を探したいけれど、なかなか新しいお店に踏み出せない——そんな方にとって、頼れる地図になってくれそうなプロジェクトです。


まとめ
お気に入りの一軒が静かに消えてしまう前に、この文化を記録し、つないでいこうとする試みは、お酒好きの方にとって他人事ではないかもしれません。
詳細や支援はREADYFORのプロジェクトページから確認できます。
公式リンク
・クラウドファンディングページ:[すたんど by ME([READYFOR)]](https://readyfor.jp/projects/blue-co0220)
注釈
[1] 帝国データバンク「飲食店の倒産動向調査(2024年)」より。
2024年の飲食店倒産件数を業態別に集計したデータ。