推し活にかける熱量が、消費のかたちを変えはじめています。
ライブ遠征にグッズ購入、そしてその日の自分をもっと高めるためのファッション——Z世代の推し活層が、ブランドバッグをそのリストに加えようとしていることが、最新の調査で見えてきました。
「見せびらかしたい」でも「ステータスが欲しい」でもなく、「あの場所に行く自分を支えたい」。
その感覚、すごく今っぽいと思いませんか。

◆◇推し活のモチベーションを上げる、新しいブランド品の持ち方
コメ兵ホールディングスグループのブランドリユース事業を展開するK-ブランドオフが、2026年3月に全国の20〜29歳の推し活層386名を対象に実施した調査によると、ブランド品(特にバッグ類)の導入に前向きな意向を示したZ世代は、実に82.1%にのぼりました。
その理由として最も多く挙げられたのが「現場での自分のモチベーション(気分)を上げるため」で、48.4%。
一方、「同担の中で目立ちたい・差をつけたい」と答えたのは15.8%にとどまり、その差は約3倍という結果でした。
ライブ会場や舞台の客席で、推しの担当カラーを取り入れたバッグをそっとひざの上に置く——そのさりげないこだわりは、誰かに見せるためではなく、あくまで「今日の自分」を整えるための選択なのかもしれません。
ブランド品の持つ意味が、外へ向けた自己表現から、内へ向けた自己充足へとシフトしている。
この変化は、推し活層のファッション観そのものが成熟してきていることの表れとも読み取れます。
◆◇「持ち歩ける資産」という視点で、賢くリユースを使いこなす
今回の調査でもうひとつ印象的だったのが、ブランド品を「資産」として捉える意識の高さです。
「価値が下がりにくいブランド品を持つことが、持ち歩ける貯金や資産に近い感覚がある」と答えた推し活層は61.7%。
さらに、購入の際に将来のリセールバリュー(手放す時の価格)を意識すると答えた割合も61.6%と、ほぼ同率でした。
その循環を支える場として選ばれているのが、リユース市場です。
推しの担当カラーや過去に着用していたブランドアイテムなど、特定のアイテムを「探す」場面でリユースショップを利用・検討したことがある層は66.1%。
そして、チケット代や遠征費といった推し活の資金を捻出するためにブランド品を「売る」経験・意向を持つ層も66.1%と、まったく同じ数字が並びました。
入口と出口、どちらの場面でもリユース市場が推し活のインフラとして根づいている実態が、このデータから浮かび上がります。

◆◇コンサート帰り、あのバッグが一番のお供だったかもしれない
「見せるため」ではなく「自分のため」に選ぶブランドバッグ。
それをリユースで賢く手に入れて、役目を終えたら次の推し活の糧にする——そんなサイクルが、Z世代の推し活層の間で静かに定着していることが今回の調査からわかりました。
ファッションとお金の使い方、どちらにも自分なりの軸を持ちはじめているZ世代の姿が、少し頼もしく映ります。


まとめ
感情と合理性を自然に組み合わせながらブランド品と向き合うZ世代のスタンスは、推し活に限らず、これからのファッション消費全体を変えていく予感がします。
調査の詳細や、ブランドリユースについて気になった方は、BRAND OFFの公式サイトからチェックしてみてください。
公式リンク
・公式サイト:[BRAND [OFF]](https://www.brandoff.co.jp/)
注釈
[1] 「リユース市場データブック2025」(発行日:2025年10月10日/発行元:株式会社リユース経済新聞社)に基づくリユースシェアNo.1の表記。
[2] 「第3回 推し活実態アンケート調査」(推し活総研)による推し活関連消費の市場規模約4.1兆円の推計。
[3] 調査期間:2026年3月23日〜30日、対象:全国20〜29歳の推し活を積極的に行うZ世代、有効回答数386名、インターネット調査(株式会社マーケティングアプリケーションズ「Surveroid」実施)。