「何を着るか」より「なぜそれを選ぶか」が問われる時代に、ファッションの意味そのものが変わりつつあります。
日本の消費者はいま、価格よりも価値を、流行よりも自分らしさを軸に服を選ぶようになっているといわれています。
そんな変化の最前線を、業界のプロたちと一緒に読み解けるセミナーが、2026年夏に大阪で開かれます。

◆◇日本のファッション消費、いまどこへ向かっているのか
在日イタリア商工会議所が主催するビジネスセミナー『Fashion Forward: Japan 2026 ― 消費者インサイトとブランド戦略』が、2026年6月30日(火)17時から18時30分まで、大阪商工会議所のセミナー室で開催されます。
テーマの中心は、日本市場でいま起きている消費行動の変化と、ファッションブランドがこれからどう向き合うべきかという問いです。
アジアが世界消費の新たな軸になりつつあるなかで、消費者が「安さ」ではなく「その消費が自分にもたらす価値」や「アイデンティティの表現」を重視し始めているという流れは、ブランドに関わるすべての人に無関係ではないでしょう。
ユニクロのテクノロジー活用やコクヨのユニークなプロダクト事例、「ソロ活」という日本独自のライフスタイルなど、身近な実例をもとに議論が進む点も、このセミナーの聴きどころです。
◆◇この場でしか聞けない、3人の視点
登壇するパネリストは、それぞれ異なる立場からファッション業界の現場を知るプロフェッショナルです。
大阪在住でイタリアを代表するファッションブランドのファイナンスディレクターを務める右近・フランチェスコ氏は、かつてジョルジオ・アルマーニ・ジャパンのCOO兼副社長、サフィロジャパンのCFOも歴任し、在日イタリア商工会議所の会頭を2期務めた人物です。
同志社大学ビジネススクールや大阪大学でもファッションビジネスを教えており、現場と学術の両面を知るその視点は、イタリアと日本をまたぐ文脈で話を聞けるのがこのセミナーならではといえます。
伊藤忠ファッションシステム株式会社の代表取締役社長である駒谷隆明氏は、ARMANIやDEAN & DELUCAなどの海外ブランドビジネスを経て、ZOZOとの資本提携など投資戦略もリードしてきた経験を持ちます。
近年はサステナビリティを軸にした新規事業や「Re-Creation」認証といった産業横断の仕組みづくりを推進しており、ファッションのこれからを語るうえで欠かせない視点を持つ一人です。
同社の未来研究所で上席研究員を務める浅沼小優氏は、LVMHグループのロエベでMDを担当後、トレンド予測企業WGSNの日本統括を経て現職に就き、繊研新聞への寄稿や経済産業省の繊維産業小委員会への参画など、業界への情報発信も積極的に続けています。
◆◇ファッションの仕事に関わるすべての人へ
参加費は在日イタリア商工会議所・法人会員企業は無料、一般(非会員)は3,500円(税別)で、事前登録制となっています。
セミナー後には簡単な乾杯も予定されており、登壇者や参加者と言葉を交わせる時間も設けられているようです。
ファッションビジネスに関わる方、トレンドやサステナビリティの動向を自分の仕事に取り入れたいと感じている方にとって、刺激的な夕方の時間になりそうです。
まとめ
日本のファッション消費のいまを多角的な視点で読み解けるこのセミナー、気になる方はぜひ公式サイトから詳細と参加登録を確認してみてください。
業界の変化をリアルな声で聞ける機会は、なかなか得られないものです。