子どもの歯並びや姿勢が気になりはじめたとき、どこに相談したらいいのかわからないと感じたことはありませんか。
実は、お口の発達と全身の育ちには深い関係があり、日常のちょっとした習慣がそこに影響しているかもしれません。
高知市の予防歯科クリニックが保育士会の場で語った「子どもの自立を育む口腔ケア」の考え方が、子育て中の方にも届いてほしいと思い、ここでご紹介します。

◆◇「鼻で呼吸する」が、歯並びまで変える理由
乳幼児期の「深飲み(吸啜:きゅうてつ)」が口腔発達の土台になること、そして鼻呼吸・舌・唇の正しい使い方が、歯並びや顔面骨格、さらには姿勢の形成にまで連鎖的に影響することを、高知市のアポロニア歯科クリニック理事長・日野謙一郎先生は2026年5月に開催された「令和8年度 高知県保育士会 総会」での記念講演の中で、具体的な症例を交えながら解説しました。
「お口のこと」と聞くと虫歯予防や歯磨きのイメージが強いですが、実は息の仕方や舌の位置が体全体のバランスに関わっているという視点は、多くのパパ・ママにとって新鮮に映るのではないでしょうか。
わが子の口元や呼吸のクセが気になっていた方にとって、一つの手がかりになりそうです。
◆◇スリッパや靴の選び方が、噛み合わせに影響するって知ってた?
講演のなかで日野先生がとくに印象的な指摘をしたのが、足と姿勢と噛み合わせの関係です。
現代の日本に根付いたスリッパ文化や、足に合っていない靴の履き方が足指の機能を低下させ、それが全身の姿勢を崩し、噛み合わせにまで影響するというのです。
実演を交えながら正しい靴選びを紹介し、保育園での裸足活動が子ども本来の成長力を引き出すために有効だとも語られました。
毎朝何気なく子どもに履かせているシューズが、実は体の発達に関わっているかもしれない——そう考えると、今日から少し意識が変わりそうです。

◆◇家庭・保育園・専門機関が「チームになる」という視点
日野先生が講演を通じて伝えたかったのは、大人が先回りしてすべてをやってあげるのではなく、子ども自身が健康を自分で管理できる「自立」を育む支援の大切さ。
家庭・保育園・専門機関が連携する「三位一体の支援体制」を築くことが不可欠だという考え方は、育児に日々向き合う方の心に響くものがあるかもしれません。
アポロニア歯科クリニックでは、LINEを活用したオンライン矯正相談も随時受け付けているので、高知市外から関心を持った方も気軽に問い合わせしやすい環境が整っています。

まとめ
「歯医者さん」の役割が、虫歯を治す場所から子どもの全身の発達を一緒に考える場所へと広がっていることを、この講演の内容は改めて教えてくれます。
詳細や矯正相談については、公式ウェブサイトまたはInstagramで確認してみてください。
公式リンク
・公式サイト:アポロニア歯科クリニック
・Instagram:@apollonia1182
注釈
[1] 吸啜(きゅうてつ)とは、乳幼児が乳首などを深くくわえて飲む動作のことで、口腔発達の基礎となるとされています。
[2] 本記事の内容は2026年5月16日開催の高知県保育士会総会における講演内容をもとにしています。