特別な日のデザートに、ふだんとは少し違うイチゴを選んでみたいと思うことはありませんか。
気候変動が農業に影響を与えるなかで、日本発のアグリテック・スタートアップが開発した新品種のイチゴが、今まさに注目を集めています。
AIと植物工場を組み合わせた育種技術で誕生した『SAKURA DROPS』は、高糖度と果皮の強さを兼ね備えた、次世代のプレミアムイチゴです。

◆◇通常10年かかる品種開発を、2年で実現したイチゴ
従来の農業では、優れた形質を持つ新品種が生まれるまでに10年から20年の歳月が必要でした。
CULTAはその常識を覆し、栽培環境・フェノタイプ・ジェノタイプのデータを組み合わせた育種AIモデルと、育種専用の植物工場を活用した「スマート高速育種」プロセスによって、わずか2年での品種開発を実現しています。
ゲノム編集や遺伝子組み換えは用いず、従来型の交配育種にデータとAIの力を掛け合わせたアプローチは、自然な育種の延長線上にあるという点でも誠実さを感じさせます。
2025年に実用化した自社開発第1号品種『CULTA-T3L(SAKURA DROPS)』は、高温環境に強く、果実は高糖度で果皮の強度にも優れているため、長期収穫や長距離輸送にも対応できるのが大きな特徴です。
大切な人へのギフトや、自分へのちょっとした贅沢を探しているときに、その背景にある物語を知ってから手に取れるイチゴというのは、食べる前から少し特別な気持ちにさせてくれるものです。
◆◇日本からアジアへ、プレミアムイチゴブランドの広がり
2026年春シーズンには、日本とマレーシアで生産を拡大し、シンガポールを中心とした東南アジア都市部でも販売を展開しています。
パートナー農家に生産を委託し、収穫物を原則全量買い取ったうえで自社が販売まで担う垂直統合モデルを構築しているため、生産者が育てることに集中できる体制が整っています。
さらに今回、農林水産省が実施する「令和7年度補正予算 スタートアップ大規模技術実証支援事業」に採択されたことで、この高速育種技術をイチゴ以外の作物へも展開するための大規模実証が本格的に始まります。
補助上限額は3.2億円(事業1者あたりの最大補助金額。
CULTAが受ける補助額は交付決定後に確定予定)で、2027年2月まで実証期間が設けられています。
世界の食卓に届く日本発のプレミアムフルーツブランドという構想は、フードラバーにとっても、これからの農業の未来を応援したいと思う方にとっても、じんわりと胸を温めるニュースではないでしょうか。
◆◇素材の背景を知って味わう、新しいフルーツ体験として
「何を食べるか」だけでなく「どう生まれたか」を知ることが、食の楽しみを深めてくれることがあります。
気候変動に適応するために生まれた品種を、旬の季節にそっと味わう体験は、日常のなかの小さな発見になりそうです。
プレミアムフルーツを探している方や、食の背景にこだわりを持つ方の心に届く一粒だと感じました。
まとめ
次世代の育種技術と農家との協働から生まれた『SAKURA DROPS』は、食べる人にも作る人にも誠実であろうとする姿勢が伝わってくるイチゴです。
詳しい情報や販売状況は、公式サイトからご確認ください。
公式リンク
・公式サイト:[[CULTA]](https://culta.jp/)
注釈
[1] 補助上限額3.2億円は事業1者あたりの最大補助金額。
CULTAが採択を受けた提案事業に対する補助額は、交付申請・交付決定を経て決定予定。