科学の世界で活躍する若い女性たちが、じわじわと注目を集めています。
理系女子のキャリアやロールモデルへの関心が高まる今、ひとつの明るいニュースが届きました。
ロレアルとユネスコが共同で運営する若手女性科学者支援プログラムの受賞者が、アジア規模の権威あるリストに選ばれたのです。

◆◇「Forbes 30 Under 30 Asia」に、日本の若手女性科学者が選出
東京科学大学で核酸化学の研究を行う沖田ひかりさん(総合研究院 生体材料工学研究所 鳴瀧研究室 助教)が、フォーブスが選ぶ「Forbes 30 Under 30 Asia」の「Healthcare & Science(医療/科学)」分野に選出されました。
このリストはアジア各国で活躍する30歳未満の起業家・リーダー・先駆者たち計300人を毎年選出するもので、次世代のグローバルリーダーを発掘する場として知られています。
沖田さんの研究テーマは、生命の起源にある未知の遺伝物質の可能性を探る核酸化学。
天然アミノ酸由来の核酸を用いた化学的な遺伝情報伝達系の研究を通じて、人工生命の創製という壮大なビジョンに挑んでいます。
この選出は、沖田さんが「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」の2025年度受賞者でもあることと、深く関係しています。
ご自身のコメントの中でも、同賞の受賞をきっかけに研究を広く知ってもらえる機会に恵まれたと振り返っており、支援の輪が次の扉を開く力になっていることが伝わってきます。
◆◇2005年から続く、日本の科学とジェンダー平等への取り組み
「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」は、国際的な「ロレアル-ユネスコ女性科学賞」の国内版として2005年に創設されました。
日本ユネスコ国内委員会の協力のもと運営されており、物質科学・生命科学の分野で博士後期課程に在籍または進学予定の40歳未満の女性科学者を対象に、毎年原則4名へ奨学金100万円を贈呈しています。
2025年までに75名の若手女性科学者が受賞しており、受賞後にキャリアをさらに開花させ国内外で活躍する研究者も多いとのことです。
今回、「Forbes 30 Under 30 Asia」の選出者を同賞が輩出するのは、2019年度の渡部花奈子さん、2020年度の藤代有絵子さん、2022年度の佐々木晴香さんに続いて4人目。
積み重ねてきた支援の実績が、若い研究者たちの国際的な活躍という形で着実に結びついています。

◆◇理系のキャリアを考えるすべての人に届いてほしいニュース
理工系分野への進学を迷っている10代・20代の方や、女性が科学の世界でどう羽ばたけるかに関心を持つ方にとって、沖田さんの今回の選出は一つの励みになりそうです。
「楽しみながら挑戦を続けていきたい」という沖田さん自身の言葉には、研究の厳しさだけでなく、その先にある豊かさも感じられます。
2026年度の同賞受賞者発表は9月頃を予定しており、次の世代の活躍にも目が離せません。
まとめ
科学とジェンダー平等、そして次世代の育成——一見コスメブランドとは距離のあるテーマに長年向き合ってきた姿勢が、こうした形で実を結んでいることは、ひとつのメッセージとして受け取りたいと思います。
「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」の詳細や最新情報は、日本ロレアルの公式サイトからご確認いただけます。
公式リンク
・公式サイト:[[日本ロレアル]](https://www.loreal.com/ja-jp/japan/)
注釈
[1] 「Forbes 30 Under 30 Asia」はビジネス・スポーツ・科学など多分野でアジアを代表する30歳未満の300人を選出するリスト。