毎年6月、フランスのサルト・サーキットには世界中のモータースポーツファンの視線が集まります。
今年もその季節がやってきました——ル・マン24時間レースです。
1959年に総合優勝を飾った伝説のブランド、アストンマーティンが、ハイパーカー「Valkyrie」とともに第94回大会へ再び挑みます。

◆◇1959年の栄光から67年、なぜ今ル・マンが熱いのか
今年のル・マン24時間レースが特別な理由のひとつは、歴史的な数字にあります。
1959年、アストンマーティンのDBR1がロイ・サルヴァドーリとキャロル・シェルビーの手によって総合優勝を飾った、あの週からちょうど67年目にあたるのが今年の大会です。
その節目の年に、アストンマーティンのワークスチーム「THOR(The Heart of Racing)」は特別なリバリーをまとったValkyrie 2台で最上位クラスに挑みます。
フロントスプリッターに英国国旗を配したデザインは、ブリティッシュ・レーシングの誇りをサーキットで体現するものです。
第94回大会のスターターを務めるのは、ツール・ド・フランス最多ステージ優勝記録保持者でアストンマーティンのハイパフォーマンス・アンバサダーのマーク・カヴェンディッシュ。
レース開始は6月13日16:00(中央ヨーロッパ時間)、62台が一斉にサルト・サーキットへと飛び出します。
◆◇公道仕様ベースという唯一無二の存在感が、Valkyrieの真骨頂
アストンマーティンのValkyrieは、ハイパーカークラスの中で唯一、公道仕様モデルをベースに開発されたマシンです。
さらに、WEC(FIA世界耐久選手権)とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権という、世界最高峰の2つのシリーズに同時参戦できる唯一の「ハイパーカー」でもあります。
心臓部には、最高回転数11,000rpm・最高出力1,014PS超を誇るコスワース製自然吸気6.5リッターV12エンジンのリーンバーン版を搭載し、競技では500kW(690PS)の出力制限のもとで戦います。
カーボンファイバー製シャシーとV12サウンドが生み出す存在感は、それだけで観客を惹きつける力を持っています。
2026年シーズンはイモラとスパ・フランコルシャンで手応えのある結果を積み重ねており、スパでは007号車がValkyrieのシリーズ最高となる4位を記録。
007号車にはハリー・ティンクネル、トム・ギャンブル、そして今大会から加わるロス・ガンの英国勢3名が乗り込み、009号車にはWEC GTクラス3度チャンピオンのマルコ・ソーレンセン、アレックス・リベラス、ロマン・デ・アンジェリスが集結します。

◆◇夜を超えていくレースを、リアルタイムで楽しむ週末に
昼夜24時間を走り続けるル・マンには、ただ勝ち負けを追うだけでない、長い時間に寄り添う楽しみ方があります。
プラクティスは6月12日14:00(中央ヨーロッパ時間)から始まり、本戦からレース終了までFIA WEC TVで英語・フランス語解説付きの無料ライブ配信が行われます。
モータースポーツを普段あまり見ない方でも、歴史ある一戦の空気感を画面越しに体感できる機会です。
まとめ
100年近い歴史を持つアストンマーティンとル・マンの物語が、Valkyrieという形で新たな章を刻もうとしています。
レースの詳細や最新情報は、アストンマーティン公式サイトやWEC公式サービスから確認してみてください。
公式リンク
・公式サイト:[Aston Martin [Japan]](https://www.astonmartin.com/ja-jp)
・WEC TV(ライブ配信):[FIA WEC [TV]](https://www.fiawec.com/en/live)
・YouTube:[Aston Martin [YouTube]](https://youtu.be/1P5x1l6VQb4)
注釈
[1] Valkyrieの出力制限値:競技規則に基づき500kW(690PS)で統一。
市販モデルのスペックとは異なります。
[2] スパ・フランコルシャン4位:2026年WECシーズン第2戦時点でのValkyrieのシリーズ最高順位。
[3] FIA WEC TVでのライブ配信は英語・フランス語解説付き、インターネット環境があれば無料視聴可能(一部国・地域を除く)。