頭痛に悩む日が続くとき、市販薬に頼りながらも「どうしてこんなに繰り返すのだろう」と思ったことはないでしょうか。
近年の研究では、頭痛の背景に「24時間の呼吸環境」が関わっている可能性が指摘されはじめており、睡眠中の呼吸の深さという、これまでほとんど注目されてこなかった視点に、いま静かに関心が集まっています。

◆◇「頭痛は脳の問題」だけでは語れない——呼吸と頭痛をつなぐ新しい視点
PC作業やスマートフォンの使用で頭が前に出た姿勢が続くと胸郭がつぶれ、横隔膜が動きにくくなります。
さらにストレスや歩行不足、長時間の座位も重なると、「浅い呼吸がクセになった体」が日中のうちに出来上がっていきます。
石川県かほく市に拠点を置くトラタニ株式会社が公開した「頭痛レポート(Vol.1)」では、こうした日中の浅い呼吸が夜間の低呼吸へとつながり、睡眠中にCO₂が蓄積して血管が過拡張しやすくなる——という連鎖が、翌朝の頭痛の土台を24時間かけて形成する可能性があると整理されています[1][2]。
医学的な分類や薬物治療を否定するものではなく、「呼吸環境」という上流の視点を持つことで、自分の体を理解するヒントになるかもしれません。
◆◇自社の呼吸測定データが示す、寝具と「呼吸の深さ」の関係
同社はバンドー化学社製の計測装置『ResMo』を用い、成人数名を対象に仰臥位・覚醒状態で12分間の呼吸測定を実施しました。
呼吸回数と呼吸深度を取得して他社製寝具との比較も行った結果、同社寝具の使用時は呼吸が浅くなりにくい傾向が確認されています。
このデータと既存の生理学的知見を組み合わせると、呼吸深度が安定するほど夜間の酸素変動が小さくなり、酸素・CO₂の変動が頭痛の誘因となる可能性があるという整理が得られたとのこと[3]。
毎朝なんとなく頭が重いと感じやすい方や、睡眠の質が気になっている方にとって、「寝具が呼吸環境に影響する」という視点は、日常を見直すきっかけになりそうです。
まとめ
今回のレポートはあくまで生活者の理解を深めるための内容であり、研究成果の確定的な発表ではありませんが、「なぜ繰り返すのか」を考えるうえで新しい切り口を与えてくれます。
詳しい内容や同社の取り組みについては、公式サイトでご確認ください。
公式リンク
・公式サイト:トラタニ株式会社(https://www.toratani.jp)
注釈
[1] CO₂の蓄積が脳血管を拡張し血管性頭痛を誘発する可能性は、睡眠中の換気量低下と頭痛リスクの関連研究(Sleep Hypoventilation, Hypercapnia, Cerebral Vasodilation など)で報告されています。
[2] 自律神経の夜間不安定が頭痛の誘因になる可能性は、片頭痛と自律神経機能障害の関連研究(Autonomic Dysfunction in Migraine など)で指摘されています。
[3] 同社による測定は成人数名・仰臥位・覚醒状態12分間の観察データであり、臨床試験・医学的エビデンスとは異なります。