2009年から帝国ホテルは創業100年を超えるハレクラニと提携を始めており、これまでもハワイの名門ホテルの味を日本でも楽しめるよう、フェアが開催されてきました。2022年はハレクラニのバンケット・イベントシェフのシェイデン・サトウ氏がこのフェアのために新作メニューをいくつか考案し、素晴らしい料理に仕上げています。
本来なら試食会当日にシェイデン・サトウ氏も来日して自ら料理の説明をする予定ですが、諸事情によりかなわなかったので帝国ホテルのシェフがメニューについてご紹介されました。
「アヒと海老のシーフードバーガー リリコイチリマヨネーズのソース」
それに、リリコイ(パッションフルーツ)と唐辛子のピリ辛さが光るシラチャー、マヨネーズで作ったフルーティーな香りのソースを付けて楽しむ。
アヒとエビのシーフードらしいさっぱりとした旨味とアボカドの少しこってりとした組み合わせは絶妙で、ヘルシーながらもしっかりとした味わいになっている。そこに南国風のピリ辛ソースを足すことで、味の奥行き感とさまざまな味覚のコントラストが際立ってくるのが印象的です。
「ハワイアン ルアウ ココナッツジンジャー風味のマッシュポテトを添えて」はルアウ(宴)で提供される料理に着想を得て考案されたメニュー。
ハワイの伝統料理であるカルアポークを使った一品で、“カルア”はハワイ語で“焼く”という意味を持つ。
ほぐした豚肉を調味料と合わせ、表面をカリッと香ばしく焼き上げた温前菜です。彩りが美しい紫色のサツマイモのマッシュポテトには、ココナッツミルクとジンジャーが入っており、スパイシーかつ甘みのあるテイストがハワイを連想させる。
豚肉を柔らかくするためにスモークリキッドを入れた水で長時間煮込んでおり、それをほぐしてから成形しているので、大変手間がかかっているメニューであるとのことだ。豚肉の旨味を凝縮したルアウは歯応えの変化が楽しく、濃いめの味付けが施されているマッシュポテトなどと一緒に食べるとさらなる味の変化に驚かされます。
「ロコモコ ビーフパテ デミグラスソース フライドライスケーキと目玉焼き添え」
ライスケーキは、ニンニクとピリ辛のシラチャーソースに和風だしを足したもので日本人の口にも合うようアレンジされており、それをカリッとなるまで高温で揚げてある。
食感とジューシーなハンバーグ、黄身がとろける目玉焼きの調和が楽しめるそうです。
デザートには「ハレクラニ ココナッツケーキ」「リコッタバナナパンケーキ」がご提供されました。
ハレクラニのシグネチャーケーキとしてとても人気のあるケーキで、従来まで少し小ぶりだったものを少しボリュームアップし、フランボワーズソースを添えたパークサイドダイナースタイルで提供される。ふわっふわっな食感に適度な甘さは、さすがと思わせる出来栄えです。加えて、ストロベリー、ラズベリー、ブルーベリーの酸味が異なる3種のベリーを同時に口にすることで、さまざまな味の変化を楽しむこともできます。
パンケーキ生地の香り、バナナの食感、リコッタチーズの 風味をハチミツと共にいただける逸品で、こちらの商品は帝国ホテル 大阪のみで取り扱っています。
ハレクラニ フルーツパンチ
オレンジやパイナップルをふんだんに使った、フルーティーな ノンアルコールカクテルです。
パンは「ハレクラニ ベーカリー&レストラン」の初代ヘッド ベーカーを務め、現在は帝国ホテル ベーカリー課に所属する金城達弘氏が新作を手掛けています。