Article 2026/07/22

発酵コスメから麹ドリンクまで——第2回発酵アワードグランプリ受賞作まとめ

発酵コスメから麹ドリンクまで——第2回発酵アワードグランプリ受賞作まとめ

発酵食品や発酵コスメへの関心が高まる中、日本各地に息づく発酵文化をあらためて見つめ直す動きが広がっています。

「伝統をそのまま守る」だけではなく、科学やデザインの力を借りて現代の暮らしに届ける——そんな挑戦を顕彰する「第2回 発酵アワードグランプリ」の受賞結果が明らかになりました。

◆◇伝統と科学が交差する、今年の発酵コスメグランプリ

美容好きの方にとって特に気になるのが、発酵コスメ部門のグランプリを受賞した、1625年創業の酒蔵・株式会社福光屋による『コメラボ 日本酒酵母エキス』ではないでしょうか。

同社が保有する約300種の酵母の中から、アミノ酸を作り出す能力に着目して選び抜かれた独自酵母「FT15」を用い、水・植物由来BG・酵母エキスというシンプルな3成分で処方した導入美容液です。

酒造りで長年受け継いできた酵母を、研究と検証を重ねることで美容の世界へと応用した「伝統×科学」のアプローチが高く評価されました。

スキンケアに使う成分のことを丁寧に知りたい方や、発酵由来のケアに興味を持ち始めた方にとって、こうした背景を持つ一本は選ぶ理由がひとつ増える存在になりそうです。

◆◇食・健康・地域をつなぐ、各部門の顔ぶれ

発酵調味料部門のグランプリは、1710年創業の株式会社とば屋酢店による『酢の粕』。

壺仕込みの米酢製造で生まれるペースト状の副産物を、120gのスパウトパウチに商品化したアイテムで、「塗る・のせる・和える」という従来の液体酢では難しかった使い方を可能にした点が評価されました。

発酵フード&ドリンク部門には、株式会社コラゾンの『FLORE KOJI DRINK』が選ばれました。

大豆麹・押麦麹・米麹をそれぞれ果実と組み合わせた3種の麹ドリンクで、砂糖不使用・ノンアルコール・160mlの飲み切りサイズという設計は、忙しい平日の朝や、健康習慣を少しずつ整えたい方のルーティンにも取り入れやすそうです。

ほかにも、秋田県大館市の地域資源を生かす本家あべやの「HINAI75」を起点とした取り組みが発酵テロワール部門を、山形県産の完熟佐藤錦をアップサイクルしたアグイット株式会社の『GOHOBI SATONISHIKI IPA』が発酵アイデア部門をそれぞれ受賞。

特別賞には、8種の和漢素材のエキスを発酵させたペースト状健康食品『海玉膏(かいぎょくこう)』(株式会社ウチダ和漢薬)が選ばれ、伝統的な和漢の知恵を10gスティックという手軽な形に落とし込んだ工夫が認められました。

◆◇発酵の新しい顔に、日常のヒントを見つけたい方へ

酒蔵由来の酵母が美容液になり、廃棄されるはずだった果実がビールに生まれ変わる——今回の受賞作を眺めると、発酵がいかに暮らしの幅を広げてくれる存在であるかを、改めて感じさせてくれます。

成分や産地の背景を大切にしながら日々のケアやインナーケアを選びたい方にとって、それぞれの受賞製品が一つの参考になるかもしれません。

まとめ

伝統と革新が交差する発酵の世界を、暮らしに引き寄せるヒントがここには詰まっています。

各受賞製品の詳細は、食薬学研究会の公式サイトや各ブランドのページで確認できます。

公式リンク

・食薬学研究会 公式サイト:食薬学研究会

・発酵コスメ部門グランプリ(コメラボ 日本酒酵母エキス):株式会社福光屋 [コスメページ]

・発酵調味料部門グランプリ(酢の粕):株式会社とば屋酢店

・発酵フード&ドリンク部門グランプリ(FLORE KOJI DRINK):株式会社コラゾン

・発酵テロワール部門グランプリ(HINAI75):本家あべや

・発酵アイデア部門グランプリ(GOHOBI SATONISHIKI IPA):アグイット株式会社

・特別賞(海玉膏):株式会社ウチダ和漢薬

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