Article 2026/07/20

植物の進化の不思議さを体感できる企画展として、夏の時間をちょっと豊かにしてくれる場所です。

植物の進化の不思議さを体感できる企画展として、夏の時間をちょっと豊かにしてくれる場所です。

夏休みのおでかけ先を探しているとき、「動物もいいけど、ちょっと変わったものも見たい」と感じることはありませんか。

伊豆シャボテン動物公園の第5温室メキシコ館で、植物好きも初心者も思わず前のめりになれる企画展が開かれています。

2026年7月18日(土)から9月23日(水・祝)まで開催の「じっくり観察!食虫植物展」、夏の一日の行き先として覚えておきたいイベントです。

◆◇虫を捕まえる仕組みが、思ったよりずっと精巧だった

食虫植物というと名前のインパクトが先行しがちですが、実際の捕食の仕組みはかなり緻密です。

展示の中でも注目したいのが、アメリカ南東部の湿地帯に自生するハエトリソウ。

捕虫葉の内側にある細い毛に20秒以内で2回以上触れると、わずか0.5秒で葉が閉じて虫を捉える——という反応速度は、植物と聞いて想像するゆっくりとしたイメージをいい意味で裏切ってくれます。

捕まえた虫は酵素を含む消化液でおよそ10日かけて吸収されるというから、その仕組みの細やかさには驚かされます。

別名「サルのコップ」とも呼ばれるウツボカズラは、ヒョウタン型の袋に液体をためて虫を消化するタイプで、東南アジアからマダガスカル、オーストラリア北部と広い地域に分布しています。

同じ落とし込む形でもサラセニアは消化液中の細菌の力を借りるなど、種によってアプローチがまったく異なるのが食虫植物の面白いところ。

解説文を読み比べながら観察できる展示形式なので、子どもと一緒に「どれがどうやって捕まえるの?」と話しながら回れそうです。

◆◇なぜ虫を食べるのか、そこから見えてくる植物の生き方

食虫植物が虫を捕まえるのは、虫だけでエネルギーを得るためではありません。

光合成で自ら栄養を作る力はきちんと持ちつつ、自生地の多くが湿った荒地や湿原でミネラルや栄養素が不足しがちな環境であるため、足りない分を補う手段として「食虫」という戦略を選んだとされています。

今回の展示では、サボテンとはまた違う方向で進化を重ねた食虫植物たちをじっくり観察できます。

たとえばモウセンゴケは葉の表面の粘毛で虫を捉える種で、北半球の高山・寒地から南半球まで広く分布しており、ヨーロッパでは喘息を抑える薬として伝統的に用いられてきた歴史も持っています。

また期間中は、名物スタッフの「真鍋さん」が展示植物の一部を特別解説する予定で、その様子は公式SNSで生配信も予定されているとのこと。

現地で話を聞きながら観察するのはもちろん、遠方からオンラインで覗いてみるのも楽しみ方のひとつです。

◆◇夏休みの記憶に残る「ちょっと違う」おでかけ先として

動物園の動物たちと同じ敷地内で、こんなにユニークな植物の世界に出会えるのは伊豆ならではの体験かもしれません。

普段なかなか植物に触れる機会がない方にも、愛好家の方にも、「知ればもっと面白い」と感じられる展示になっていて、家族連れの夏のおでかけや、伊豆旅行に組み込む一スポットとして記憶に残りやすそうです。

まとめ

植物の進化の不思議さを体感できる企画展として、夏の時間をちょっと豊かにしてくれる場所です。

入場や詳細については、公式サイトからご確認ください。

公式リンク

・イベント詳細:じっくり観察!食虫植物展|伊豆シャボテン動物公園

・公式サイト:伊豆シャボテン動物公園

注釈

[1] 展示内容は予告なく変更になる場合があります。

最新情報は公式サイトでご確認ください。

[2] 食虫植物の現生種は12科19属600種類に達するといわれています(PR原稿より)。

[3] 名物スタッフによる解説の生配信は公式SNSにて予定。

詳細は公式アカウントをご確認ください。

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