毎年夏、英国・グッドウッドの丘に世界中の名車と自動車ファンが集まる「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」。
2026年は7月9日から12日にかけて開催され、話題の最新モデルが一堂に披露されました。
そのなかで静かに、しかし確かな存在感を放っていたのが、イタリア発のプレミアムマテリアル「ALCANTARA®(アルカンターラ)」です。

◆◇世界の名車が選ぶ、イタリア生まれの上質な手触り
スポーツカーの内装を語るとき、素材の選択はそのクルマの「顔」を決める大事な一手です。
ALCANTARA®は、感触・美しさ・機能性を兼ね備えたマテリアルとして、1972年の創業以来、自動車からファッション、インテリアまで幅広い分野の一流ブランドに選ばれてきました。
今回のグッドウッドでも、BMW、マクラーレン、ルノー、アルピーヌ、ヒョンデ(現代)、そしてハイパーカーブランドのキメラまで、多彩なメーカーがその素材を纏って登場しています。
さらに、アルカンターラ社は2009年にTÜV SÜDのカーボンニュートラル認証をイタリア企業として初めて取得しており[1]、美しさと環境への誠実さを両立している点も、現代の感覚に響くポイントのひとつです。
◆◇それぞれの個性を引き出す、素材のコーディネート術
印象的だったのは、各ブランドがALCANTARA®を「同じように」使っているのではなく、それぞれの世界観に合わせてまったく異なる表情で纏わせていた点です。
BMWの新型「iX5」では、アイスカラーのALCANTARA®をインストルメントパネルやシートのサイドボルスターに、アンスラサイトをヘッドライナーにあしらうことで、上質で包まれるような室内空間を実現しています。
一方、マクラーレンのビスポーク部門「マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)」が仕立てた「750S スパイダー」では、鮮やかなレッドのシートとブラックのステアリングホイール・インストルメントパネルとのコントラストが、スポーティな個性をよりダイナミックに際立てています。
ルノーが約45年ぶりに復活させた100%電気駆動のコンパクトミニスーパーカー「5 ターボ 3E」や、アルピーヌの「A110 R 70」も、シートからステアリングホイールまでALCANTARA®を積極的に採用し、パフォーマンス志向のキャラクターを素材から体現しています。
ヒョンデの「IONIQ 5 N Line」と「IONIQ 6 N Line」では、グレーのALCANTARA®に特注デザインのパンチング加工を施した専用インテリアが用意され、スポーツEVとしての佇まいを演出しました。
そして、ハンドクラフトによるハイパーカー「キメラ K39」は、インテリア全面をALCANTARA®で仕立てるという贅沢な仕上がりで、圧倒的な特別感を放っています。

◆◇「素材の選び方」を楽しむ目線で、日常を見直すきっかけに
世界のトップブランドが素材ひとつにこれほどまでに意匠を凝らす姿は、クルマに詳しくない方にとっても、インテリアや持ち物の「素材感」を改めて見つめ直すきっかけになりそうです。
上質な手触りや、色と素材のコーディネートが暮らしのクオリティを静かに底上げしてくれることを、世界の名車たちが改めて教えてくれているように感じます。


まとめ
素材にこだわることの豊かさを、グローバルな舞台で体感できる今年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの記録でした。
ALCANTARA®のさらなる詳細は公式サイトでご覧いただけます。
公式リンク
・公式サイト:ALCANTARA®
・サステナビリティ・レポート:alcantara.com
注釈
[1] アルカンターラ社は2009年、TÜV SÜDのカーボンニュートラル認証をイタリア企業として初めて取得。
CO₂排出量の測定・削減・オフセットに継続的に取り組んでいます。