「将来的に妊娠を考えているけれど、今から何かできることはあるのだろうか」——そんなふうに漠然とした不安を抱えたことがある方は、少なくないかもしれません。
そうした当事者の声に寄り添う専門家が、学術の場でプレコンセプションケアの実践知を発信しました。
ヘルスケアサポートサービス「ファミワン」の代表看護師 西岡有可さんが、2026年5月17日に開催された日本生殖看護学会研修会に登壇し、自治体や企業の現場で積み重ねてきた実践を報告しています。

◆◇プレコンセプションケアが「今」注目される理由
「プレコンセプションケア」とは、妊娠を望む前の段階から自分の身体や健康と向き合うケアのことです。
不妊治療が始まってから相談窓口を探すのではなく、日常の中でさりげなく情報にアクセスできる環境づくりが、当事者にとっての心理的な安心につながります。
働き盛りの30代が「子どもを持つことへの不安を、職場で誰にも相談できない」と感じている現状は、企業や地域社会の課題でもあると言えるでしょう。
そのような文脈において、医療の現場だけでなく福利厚生や自治体支援の場でプレコンセプションケアを届けてきた実践者の声は、学術的にも貴重な視点として受け取られています。
◆◇看護師の視点から、職場と地域に届けられてきた実践
今回の研修会は、『生殖看護のGood Practiceを語ろう』をテーマに、武蔵野大学での対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド形式で行われました。
AYA世代の妊孕性温存への看護支援や不妊治療と仕事の両立支援など、生殖看護の第一線で活動する専門家たちが集う交流集会において、西岡さんは「生殖看護の立場から考えるプレコンセプションケア」のセッション(15:50〜16:50)に演者として登壇しています。
発表では、「ファミワン」が小田急電鉄やNTT、TBS厚生会といった民間企業、また神奈川県横須賀市や東京都世田谷区をはじめとする各自治体において現在実践しているプレコンセプションケアの取り組みを紹介し、参加者との意見交換が行われました。
看護師や心理士などの有資格者に匿名でオンライン相談できる仕組みと、組織全体のリテラシー向上を目指すセミナー・研修の2軸で支援を届けてきた経験は、医療機関とは異なる切り口として、現場の医療者にとっても新鮮な議論の入口になったのではないでしょうか。

◆◇自分のペースで、まず「知る」ことから始めたい方へ
職場でも地域でも、妊活や生殖に関わる悩みを「声に出しにくい」と感じている方にとって、専門家との学術的な対話が社会全体のサポートの質を底上げしていくことは、静かな、しかし確かな変化かもしれません。
自治体や企業を通じたサポートが気になる方、あるいはまずは個人として相談先を探している方は、「ファミワン」の公式サービス情報を確認してみてください。
まとめ
生殖看護の専門家が現場の実践を学術の場に持ち込み、医療と社会をつなぐ対話を重ねている——そのプロセス自体が、当事者にとっても心強い動きだと感じます。
法人向け福利厚生や自治体向けの支援サービスについては、公式サイトで詳細を確認できます。
公式リンク
・法人向け福利厚生サービス:ファミワン
・自治体向け「妊活LINEサポート事業」:ファミワン
・公式サイト:株式会社ファミワン
注釈
[1] 本サービスは医療行為ではなく、診断や処方は行いません。