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Article 2026/06/12

貼るだけで体温リスクが「見える」——吹奏楽部員にも試験提供された示温シールとは

貼るだけで体温リスクが「見える」——吹奏楽部員にも試験提供された示温シールとは

真夏の炎天下、グラウンドのそばで楽器を持ち続ける吹奏楽部員や、スタンドで声を張り続ける応援団員——そんな「観る・応援する側」の人たちの体調変化を、誰もが一目でわかる形にできたら、と思ったことはありませんか。

そのアイデアを形にしようとしている技術が、いま注目を集めています。

ファンケルとTOPPAN株式会社が共同開発中の「示温シール」は、肌に貼るだけで皮膚の表面温度の変化を色で見える化するという、これまでにないアプローチの暑熱対策ツールです。

◆◇「応援する人」にも、見えないリスクが潜んでいる

屋外でスポーツを応援する人の約2人に1人が、熱中症とされる症状を経験している——これは味の素株式会社の調査が明らかにした数字です。

[1]スポーツをプレーする選手側の熱中症対策は広く語られるようになりましたが、吹奏楽部員のように長時間の炎天下で楽器を演奏し、楽器からの照り返しにもさらされる立場の人たちの暑熱リスクは、これまで十分な対策が取られてこなかったのが実情です。

そうした背景から生まれたのが、今回の「示温シール」の開発と、味の素株式会社が主催する「アクアソリタ®『応援熱中症』対策プロジェクト」への参画です。

2026年6月10日に行われたメディア発表会では、早稲田実業学校高等部の吹奏楽部員にこのシールが試験提供されました。

◆◇体温の変化が「色」で伝わる、貼るだけの技術

このシールは、TOPPANのフィルム製膜技術と、一定温度で色が変化する特殊なインクを組み合わせて作られています。

体表温が約34℃から変色を始め、約36℃で最大変色となる設計で、シールの色を見るだけで体表温の上昇に直感的に気づけるのが特徴です。

[2]測定器を使ったり、自分で体温を申告したりする必要がないため、練習や演奏に集中しながらでも周囲の人が客観的にリスクを把握しやすくなります。

2024年10月には横浜市立小学校の児童を対象とした実証も行われており、現在は2027年6月までの実用化を目指して有用性の検証が進められている段階です。

◆◇暑い季節を、自分だけでなく周りとともに乗り越えるために

これから夏本番を迎えるなかで、「自分の体調は自分で管理する」という意識はあっても、「隣の人のリスクに気づけるか」という視点はなかなか持ちにくいものです。

体表温の変化を色で共有できるこの仕組みは、部活動の顧問や保護者、チームメンバーが互いの状態を気にかけ合う文化をつくる一助になりえます。

学校や団体で活動する人、または家族を送り出す立場の方にとって、実用化の動向を知っておきたい技術のひとつです。

まとめ

まだ開発・検証段階ではありますが、「見えない体温リスクを可視化する」というアプローチは、今後の暑熱対策のあり方を変えていく可能性を感じさせます。

実用化に向けた最新情報は、ファンケルの公式サイトでご確認ください。

公式リンク

・公式サイト:[ファンケル([FANCL)]](https://www.fancl.jp/)

注釈

[1] 出典:味の素株式会社調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000169.000092524.html

[2] 個人により変色に差が生じます。

現在は開発・試験段階です。

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