HOME > 記事一覧 > 天然セラミドが「第2の皮膚バリア」にもはたらく可能性、学会で発表へ
Article 2026/06/10

天然セラミドが「第2の皮膚バリア」にもはたらく可能性、学会で発表へ

天然セラミドが「第2の皮膚バリア」にもはたらく可能性、学会で発表へ

「保湿」といえば長らく『角層バリアを整えること』とされてきましたが、スキンケア研究の最前線では、もうひとつのバリア機構への注目が高まっています。

敏感肌や乾燥しやすい肌に悩む方にとって、その仕組みが解き明かされるたびに、ケアの選択肢はより精度の高いものになっていきます。

宇都宮大学との共同研究によって、天然セラミド(β-ガラクトシルセラミド)が皮膚の『第2のバリア』にもはたらきかける可能性が示され、2026年6月の日本皮膚科学会総会で発表されることになりました。

◆◇「角層バリア」だけじゃなかった——肌を守るもうひとつの仕組みとは

皮膚には、表面の角層が担う「角層バリア」と、その少し内側の顆粒層にある「タイトジャンクション」という、ふたつのバリア機構があります。

タイトジャンクションは細胞同士をぴったりとつなぎ合わせるシール構造で、異物や刺激物が肌の内側へ侵入するのを防ぐ役割を担っています。

これまで化粧品成分がこのタイトジャンクション機能そのものを強化できると示した研究報告は限られていたため、今回の知見はスキンケア界にとって大きな一歩といえます。

敏感肌やアトピー性皮膚炎では、角層バリアだけでなくタイトジャンクション機能の低下も報告されており、肌トラブルが気になる方にとってはとくに気になる研究テーマではないでしょうか。

◆◇天然セラミドが「ふたつのバリア」を同時にサポートできる可能性

今回の研究では、ヒト表皮細胞を使った解析により、天然セラミドがタイトジャンクション関連分子(Claudin-1、Occludinなど)の発現を増加させ、タイトジャンクションバリア機能を強化することが確認されました。

さらに、紫外線によってタイトジャンクション機能が低下するのを、天然セラミドが抑制する可能性も示されています。

宇都宮大学の芋川玄爾特任教授は「天然セラミドが角層バリアとタイトジャンクション、その両方を同時にサポートできる可能性を示した点で意義がある」とコメントしています。

この研究成果は、2026年6月12日(金)に国立京都国際会館で開催される第125回日本皮膚科学会総会にて発表される予定です。

まとめ

「水分を補う保湿」にとどまらず、皮膚バリア機構そのものを立て直すという新しいスキンケアの考え方に、この研究がひとつの根拠をもたらしてくれそうです。

研究の詳細や今後の製品展開については、ロゼット公式サイトをご覧ください。

公式リンク

・公式サイト:[[ロゼット株式会社]](https://www.rosette.co.jp/)

注釈

[1] 本研究はヒト表皮細胞を用いた解析によるもので、化粧品の効能・効果を直接示すものではありません。

[2] タイトジャンクション:表皮顆粒層に存在する細胞間接着構造。

外部刺激・異物の侵入を防ぐバリアとして機能します。

[3] 発表内容「β-ガラクトシルセラミドはUVB・ADで障害される表皮タイトジャンクションを改善する」(第125回日本皮膚科学会総会、2026年6月12日)。

関連する記事