震災から15年という時間は、被災地の若者たちを中高生から大学生・社会人へと成長させました。
その「育った子たちが、次の世代を育てる」という循環が、いま岩手県の小さな町から生まれようとしています。

◆◇震災を知る若者が、10代の居場所を支える新しいかたちへ
岩手県岩手郡岩手町を拠点とするNPO法人miraitoが、東日本大震災の被災地域での子ども支援を継続する団体を対象とした「ハタチ基金」2026年度助成先に採択されました。
採択された事業のテーマは、地域外へ進学・就職した大学生や若手社会人を「関係人口型の担い手」として育成し、10代を支える持続可能な体制をつくること。
具体的には、中高生の居場所運営への参画や探究活動の伴走支援、地域イベントへの協力、オンラインを通じた継続的な関わりなどを組み合わせ、故郷を離れていても地域と関わり続けられる仕組みを設計します。
被災地で育ち、東京や他の都市で暮らしながらも「何か故郷のためにできることがあれば」と感じている若者にとって、具体的な役割と居場所が生まれることは大きな意味を持ちます。
◆◇人口1万人の町だからこそ描ける、支援の循環モデル
miraitoが運営する「いわてユースセンターミライト」は、開館からこれまでに中高生の利用者が延べ2,655名、大学生ボランティアが延べ1,000名以上、地域関係者・来館者が延べ2,366名にのぼる多世代の若者支援拠点として機能してきました。
今回の助成では支援の仕組みづくりにとどまらず、岩手県内企業との継続協賛モデルや個人・法人サポーター制度の整備など、助成金に依存しない持続可能な組織基盤の強化にも着手する予定です。
理事長の上田彩果さんは「人口1万人の町だからこそできる、新しい若者支援のモデルをつくっていきたい」と語っており、小規模な地域でこそ生まれる顔の見える関係性が、このモデルの核心にあります。
震災の記憶が風化しがちな今だからこそ、「次の世代を育てる循環」に目を向けてみることは、私たちの日常にも新しい視点を与えてくれます。



まとめ
ハタチ基金の2026年度助成先は全国23団体で、miraitoもその一つです。
活動の詳細や寄付・サポーターについては、公式サイトでご確認ください。
公式リンク
・公式サイト:[[NPO法人miraito]](https://miraito-iwate.org/)
・ハタチ基金2026年度助成先一覧:[[ハタチ基金]](https://www.hatachikikin.com/post-10462.html)
注釈
[1] ハタチ基金は東日本大震災で被災した子どもたちの長期支援を目的として2011年に設立された基金です。