外出先で突然、生理がきてしまった——そんな経験、一度はありませんか。
バッグにナプキンを忘れた日や、予定より早く始まってしまった日のあの焦りは、多くの女性が共有している感覚ではないでしょうか。
そんな「もしものとき」を公共のトイレが支えてくれたら、どれほど心強いか。
渋谷区でその実証実験が行われ、その結果がいま公開されました。

◆◇「備えていない日」を街が支えてくれる、その安心感
渋谷区・渋谷未来デザイン・ユニ・チャームが連携し、2024年10月15日から12月26日の73日間、渋谷区内22施設・49か所の公共施設女性用トイレに生理用ナプキンのディスペンサーを設置し、無償提供を行いました。
期間中に提供されたナプキンは合計14,874枚。
利用者アンケート(n=223)では、日常的に生理用品を必要とする20〜40代が全体の86.6%を占め、そのうち77.1%が「外出先で急に生理用品が必要になり、入手に困った経験がある」と答えています[1]。
この数字が物語るのは、「生理の貧困」という経済的な問題だけではなく、備えていなかった日のとっさの困りごとに、まちのインフラが応答できるかどうか、という問いです。
ナプキンが「そこにある」というだけで感じられる安心感は、忙しい平日に区役所へ立ち寄る女性にも、図書館でゆっくり過ごす女性にも、等しく届くものになりえます。
◆◇93%超が「続けてほしい」と答えた、リアルな声
アンケートでは、この取り組みを推奨すると答えた人が93.7%、継続を希望すると答えた人が93.3%にのぼりました。
衛生面への懸念についても、個包装・完全密閉の仕様が99.1%の利用者に安心感を与えたと回答されています。
一方、施設ごとに需要の規模はかなり異なり、区役所本庁舎に全体の約半数の利用が集中するなど、設置場所の特性に応じた補充体制の設計が今後の課題として浮かび上がりました。
これらの知見と提言は、ホワイトペーパー「渋谷区生理用ナプキンディスペンサー実証実験レポート」としてまとめられ、無料でダウンロードできます。
制度化を望む方にも、職場や学校での導入を検討している方にも、根拠のある議論のための一次資料として参照できる内容です。


まとめ
詳細なデータや提言内容は、公式サイトから無料公開中のホワイトペーパーでご確認いただけます。
まちのトイレが「もしもの日」のお守りになる社会への一歩として、ぜひ内容を手にとってみてください。
公式リンク
・ホワイトペーパーDL:[[渋谷区生理用ナプキンディスペンサー実証実験レポート]](https://womens-wellness-action.com/white_paper/2025PoC01.pdf)
・公式サイト:[[わたしたちのウェルネスアクション]](https://womens-wellness-action.com/)
注釈
[1] 経済的困窮によりナプキン購入ができないと回答した人は全体の10%(同アンケートより)。
[2] 実施期間:2024年10月15日〜12月26日、対象施設:渋谷区内22施設・49か所の公共施設女性用トイレ。
[3] 本記事の数値はすべて上記実証実験の利用者アンケート(n=223)および配布実績データに基づきます。