2026年7月18日(土)、箱根ガラスの森美術館で開館30周年を記念した特別企画展がいよいよ幕を開けます。
西洋絵画の中に「描かれたヴェネチアン・グラス」という視点で工芸史をひもとく、これまでにない切り口の展覧会です。

◆◇ダ・ヴィンチが空想した「幻の花器」が、500年を経てついに現れます
今回の展覧会で特に注目したいのが、レオナルド・ダ・ヴィンチが1475年頃に描いた《カーネーションの聖母》の傍らに添えられた、無色透明の小さな花器です。
その花器は当時の技術では実現困難だったとされる「空想上のガラス器」と考えられており、約550年の時を経て、ガラス工芸史家ローザ・バロヴィエール・メンタスティ女史の監修のもと、ヴェネチア・ムラーノ島の名匠(マエストロ)ダヴィデ・フイン氏の手によって現代に再現されます。
本展では、この幻の花器を含む歴史的作品5点の再現品が展示されるので、美術史好きの方はもちろん、ガラス工芸に馴染みがなくても「あの絵の中のモノが、目の前に存在している」という体験そのものが、きっと特別な感動を呼びます。
◆◇5章構成で楽しめる美術史の旅、学芸員VTuberの無料ガイドも
展示は全5章構成で、ルネサンス期の黄金時代から、ネーデルランドの静物画ブーム、ヴェネチア共和国の祝宴シーン、そしてナポレオン侵攻後の衰退と復興まで、ヴェネチアン・グラスの約4,000年の歴史を絵画と名品コレクション約100点で追います。
さらに、学芸員資格を持つホロライブプロダクション所属のVTuber・儒烏風亭らでん氏が10本・合計約15分の音声ガイドのナレーションを担当しており、来場者自身のスマートフォンから無料で聴くことができます。
美術館でひとり展示をじっくり味わいたい方や、アートが少し難しく感じている方にも、音声と一緒に会場を巡るスタイルは入りやすい選択肢になりそうです。
会期は2027年1月11日(祝・月)まで、箱根という非日常の空気の中で、ゆったりと楽しめる企画展です。



まとめ
展覧会の詳細や30周年特設コンテンツは、箱根ガラスの森美術館の公式サイトでご確認いただけます。
箱根を訪れる機会に、ガラスと絵画が交差する特別な一日をぜひ計画してみてください。
公式リンク
・公式サイト:箱根ガラスの森美術館 30周年特設ページ
注釈
[1] 展示される絵画作品はすべて複製品です。